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2008年03月15日

Ep#04 「 フォーン・ビル  TELEFONE Short Distance Fee Affair 」

PREVIOUS 『 My DAUGHTERS 』
前回は、

アル「 土をしてまれ出(い)ずる生命(いのち)。 家庭菜園を始めるんだよぉ〜。 」
neco「 Myam、Myam。 」
ケイト「 そう、美味しい。 」
エサを食べている野良猫の “ neco ”の頭を白き毛並みにそって優しくなでているケイト。
「 デブ猫ちゃんのあなたをの事を見てると、あの太ったイキモノの事を思い出すわ。
  …もう、いいの。。。 」
「 いらっしゃい、ビル。 」
アルの専用席に座ったビルと親しげに楽しげに話しているケイト。
アル「 おまえが、フランク・ロシカかぁ"ぁ"! 」
クラリス「 あ、あたし、、、こ、この子の母親で、、ク、クラリスって言います。 」
フランク「 GAMERAは、そらをとべてこどものみかただからすきなのっ! 」
アル「 そうか。俺も同じ理由でGAMERAが好きだ。オマエとは気が合うかもしれない。 」
エミリー「 ママじゃない奴がフランク・ロシカとなかよしになったから。」
デイジー「 何で娘の元夫となかよしになってんのよ!? 」
アル「 痛ぇー! 」
右目を瞑り左頬には痛々しい赤い引っかき傷が出来て涙を流しながら顔を上げたアル。
フランク「 ハーロックみたーい。 」
クラリス「 これ、ウチの電話番号。 」
電話番号を書いた手帳のページを破ってアルに手渡したクラリス。
受話器から聞こえてくるクラリスの声「 今晩はアル。 」
アル「 ウチの電話番号は、、」
受話器から聞こえてくるクラリスの声「 4423−0087−006 ね。 」
アル「 そうだよ。
    君の周りで何か事件が起こったら、アル・ウェイバーまで電話してくれたまえ。 」
「 お互い頑張りましょ。応援するわ。 」
耳元に聞こえたクラリスの言葉が心にこだまして表情が緩み笑顔になるアル。
「 女に喜ばせてもらうと、嬉しい。 」

Ep#04 「 フォーン・ビル  TELEFONE Short Distance Fee Affair 」

ロシカ家
フランクとクラリス母子(おやこ)二人の静かな食卓。
今、目の前にある皿に乗る料理を食べようとしないフランク。
クラリス
「 どうしたの?たべなさいフランク。 」
フランク
「 … 」
食べもせず答えもしないフランク。
クラリス
「 このおみせのりょうりすきじゃない。 」
フランク
「 … 」
クラリス
「 なにスネてるの?
 おかあさんがりょうりをつくってってあげたいけど、
 へいじつはおかあさんしごとだからむりなのはわかってるでしょ。
 しごとがやすみのときはつくってるじゃない。 」
フランク
「 … 」
クラリス
「 おなかいたいの? 」
フランク
「 …かいじゅうおじさんにあえなかった。。。 」
クラリス
「 それでたべなかったの? 」
フランク
「 … 」
クラリス
「 ふ〜ん、しょうがないな。 」
ウェイバー家
セシリー、デイジー、エミリー、クリスティー、そしてアル、五人の騒がしい食卓。
今、目の前にあるクリスティーが作りし料理を食す五人。
アル
「 YAMMY!おいしい!
 今宵の我がウェイバー家(ウチ)の料理番であるクリスティー、
 今宵もおいしいでALi ますぞぉ〜。」
クリスティー
「 お褒め頂き有難う御座います。
 我がマッグレガー家(ウチ)の専属シェフに教わり、料理のウデを上げレパートリーも増やしています。 」
アル
「 偉い!日々これ精進でALi ますからなぁ〜。セシリー、教わりに行きなさい。 」
セシリー
「 え? 」
クリスティー
「 おいでよ! 」
セシリー
「 うん。 」
アル
「 デイジー、おまえもだ。 」
デイジー
「 ええ?あたし料理苦手だしぃ〜。。 」
アル
「 デイジー、前に言ったろう、
 “男は料理が出来る女に弱い”って。
 自分が作った料理をおいしく食べてもらえるのは嬉しいぞ。
 なぁ、セシリー、クリスティー。 」
セシリー
「 うん。 」
クリスティー
「 嬉しいし楽しい。 」
アル
「 ほらみろ。
 父さんだって、
 最初に豆腐ハンバーグ作っておまえたちにおいしく食べてもらえた時、嬉しかったんだぞ。
 そういう嬉しい事や楽しい事、
 誰かの為に何かをしたいと思う気持ちを、経験してはぐくんでもらいたいんだよ。 」
デイジー
「 …。」
アル
「 それにだ、苦手を克服しないで、逃げちゃ駄目だ。
 エミリーは苦手なピーマンを克服して食べられるように成ったんだぞ。
 妹に先を越されてどうするぅ。 」
デイジー
「 !、
 たかが、みじん切りにしたピーマンを食べられるように成っただけじゃないよ。 」
エミリー
「 みじんぎりでもぴーまんはぴーまんだもん! 」
デイジー
「 何よ!ハニー・フラー、、 」
エミリー
「 むーん・ぷりずむぅ、、 」
アル
「 やめろ!へんしんはするな!
 おまえたちがへんしんしてたたかったのをとめたせいで、
 とうさんはこうやってきずものにされちまったんだぞ! 」
と、右手の親指を立て自分の顔を指したアル。
クリスティー
「 え?それって本モノだったの?怪獣父さんの事だからてっきり、
 海賊のコスプレかと思ってた。 」
アル
「 コスプレなんかじゃねぇよ!白い眼帯した海賊が何処に居るかってんだよ! 」
クリスティー
「 コスプレじゃないって判ったら途端に何か、痛々しく見えてきた。。。。 」
アル
「 ふん! それもこれも、デイジーとエミリーが喧嘩した所為だ。 」
クリスティー
「 喧嘩かぁ、あたし兄弟居ないから羨ましいなぁ。 」
アル
「 けっ!羨ましがるモノじゃねぇよ! 」
プールルルル。プールルルル
ウェイバー家に主を呼ぶ電話の着信音が鳴った。
アル
「 たくっ!誰だよ、食事中に! 」
そう言ってテーブルを立ちリビングにある電話の前へと行くアル。
機械じかけのアルちの留守電のメッセージ対応
「 タダイマ、ルスニシテイマス。
 \ピーッ/オンノアトニ、メッセージヲドウゾ。」
ピーッ!
メッセージを録音しているモノの声
「 もしもし、、 」
アル
「 ん?子供の声。 」
メッセージを録音しているモノの声
「 ウェイバーさんのおたくですか?ぼく、フランク・ロシカっていいます。 」
アル
「 フランクかぁ!俺だ!アルだ! 」
電話をかけてきたモノがフランクと判り即効で受話器を取り話し始めたアル。
フランク
「 わ〜い!GAMERAおじさんだ〜! 」
アルの声が聞こえ受話器を持ったままリビングのソファーで軽くジャンプし喜ぶフランク。
受話器から聞こえてくるアルの声
「 おいフランクぅ、
 たしかに俺はGAMERAだいすき、もーれつヲ太郎なヲじさんだけど、
 もっとこうセンスのいいにっく・ねーむをかんがえてくれよぉ。 」
フランク
「 え〜?わかんないよ〜。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 わかんないよ〜 じゃない。かんがえるんだよ。 」
クラリス
「 フランクかわって 」
フランク
「 うん。 」
電話をする様子を側で見ていたクラリスに受話器を渡したフランク。
クラリス
「 今晩はアル。今電話しちゃって大丈夫だったかしら? 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 ああ、大丈夫だよ。 」
ウェイバー家の食卓からはすっかり会話が無く成り、
セシリー、デイジー、エミリーは黙々と夕食を食べ続けていた。
デイジー
「 ごちそうさま。 」
料理を食べ終え皿を重ね席を立ちキッチン・シンクへと置き、
蛇口をひねりそれらを水で浸し蛇口を元に戻し水を止めると、
歯磨きをする為に洗面台へと歩いていったデイジー。
クリスティー
「 … 。 」
食卓に居るウェイバー三姉妹とリビングで電話をしているアルの姿が暗と明にクリスティーの瞳には映った。
クラリス
「 今日幼稚園であなたに会えなかったって、フランクがスネて夕食食べなかったから、
 あなたと話しをしたら夕食食べるって約束させて、
 それで電話したの。ごめんなさい。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 それも立派な君の周りで起きた事件だし、
 俺をダシに使ったっていいさね。フランクと話しが出来て嬉しいよ。
 世の中には、難病で手術を控えた子供が大好きなスポーツ選手と感動の御対面を果たし、、 」
○アルのイメージ○
病院のベッドで横に成っている子供。
その手を握り締め話しかけている有名スポーツ選手。
アルの声による有名スポーツ選手
「 今夜の試合、僕は得点を決めるから、君も手術を頑張るんだ。 」
アルの声による難病の子
「 はい、頑張ります。 」
アルの声による有名スポーツ選手
「 約束だ。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 、、という話もある。それと同じようなモノさね。
で、フランクは夕食を食べているかい? 」
クラリス
「 ええ。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 お食事中に申し訳ないが、ちょっとフランクを電話口までいいかい? 」
クラリス
「 ちょっと待ってね。 
 フランクぅ!ゲームラおじさんがはなしたいって。いらっしゃい。 」
リビングから食卓で夕食を食べているフランクをよんだクラリス。
リビングへと来たフランクは口をとがらせ、
「 ゲームラじゃないよ!ガメラだよ!ガメラ! 」
クラリス
「 ごめん。。。 」
クラリスから受話器を取ったフランク。
フランク
「 なぁにぃ?GAMERAおじさん。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 いいかフランク、
 たべることはいきること。いきることはたべることだ。
 それをほうきしちゃだめだ。
 おかあさんがつくったりょうりを、
 おかあさんのいうことをきいてちゃんとたべないとだめだぞ。 」
フランク
「 おかあさんがりょうりをつくるのは、おしごとがないときだけだよ。
 いつもはおみせでかってきたモノをたべてるよ。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 え?…そうか。
 おみせでかってきたりょうりも、ちゃんとたべないとだめだぞ。いいな。 」
フランク
「 うん!わかった! 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 よーし、いいこだ。See Ya Later. 」
受話器を電話機本体へと戻したアル。
クリスティー
「 … 。 」
その姿を食卓から無言で見つめているクリスティー。
ウェイバー家の玄関前に立ち話しをしているクリスティーとアル。
アル
「 今宵の料理もおいしかったでALi ますぞぉ〜。またよろしくお願いしますぞぉ〜。 」
クリスティー
「 ねぇ、怪獣父さん。 」
アル
「 ん? 」
クリスティー
「 フランクって言う子の事だけど、、 」
アル
「 ! 」
それまでの笑顔から少し厳しい表情に成ったアル。
クリスティー
「 、、セシリーから話は聞いてるの。怪獣父さんが電話してる時、三人とも寂しそうだった。 」
アル
「 おまえまでそんな事言い出すのか?クリスティー。
 此処は自由を謳っている国で、俺はその国の納税者だ。
 フランクと仲良く成るのは俺の自由だし、
 法治国家であるこの国の法を犯しているワケでもない。
 おまえにとやかく言われる理由は無い。 」
クリスティー
「 三人の気持ちも考えてよ。怪獣父さんの本当の子供たちじゃない。 」
アル
「 俺の気持ちも考えてみろ。
 フランクはなぁ、
 ‘ この街 ’ 、、いや、
 この国で初めて出来た俺と同じGAMERAが好きな友達なんだ。
 おまえにはそういう経験はないか?クリスティー。 」
クリスティー
「 ! 」
◇クリスティーの回想◇
あの時
クリスティー
「 …アンタが、アタシと同じ におい がしたから声かけてみたんだ。 」
セシリー
「 におい?」
あの時
クリスティー
「 そういうのを、セシリー、アンタから感じたの。」
アル
「 話しは終った。ボディー・ガードさん、お嬢様を連れて帰ってくれ。 」
クリスティーの後方5m程の所で、
二人が話すのを見ていたマッゲレガー家のボディー・ガードにそう言ったアル。
ボディー・ガード
「 さ、お嬢様。 」
クリスティー専用セキュリティー・カスタマイズド車の後部座席のドアを開けているボディー・ガード。
車に乗る前に振り返ると、もう其処にはアルの姿はなく、
ウェイバー家の玄関の扉が閉まる瞬間しか見る事が出来なかったクリスティー。
クリスティー
「 … 。 」
車のドアは閉められ、そしてウェイバー家から走り去って行く。
台所で一人食器洗いをしているアルの後姿。
食器洗いを終え自分の寝室で、
ベッドの枕の近くに腰掛け電話をしているアル。
「 さっきは電話ありがとう。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 いいえ。今日は幼稚園で見かけなかったけどどうしたの? 」
アル
「 エミリーの奴が俺がむかえに行くの嫌がってね、
 セシリーかデイジーがむかえに行く事になったんだ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 そうなの。。 」
アル
「 我が娘ながら不思議少女エミリーの事はよう解らん。反抗期らしいし。
 …エミリーだけじゃない、セシリーの事もデイジーの事も。。。
 男手で育ててる所為かな。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 アル、親って子供と共に成長するモノよ。だから、自信を持って。
 なんて、あたしも人から言われたんだけど。 」
アル
「 ありがとう。もう寝ないと。すいみん不足は君の美容の大敵だ。
 フランクには、電話するって言っといてくれ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ええ。おやすみなさいアル。 」
アル
「 おやすみクラリス。 」

入浴を済ませ自分の寝室で電話をかけているアル。
その顔には左頬の傷も右目の眼帯も既に無い。
ロシカ家に鳴る電話の着信音。
フランク
「 あ!GAMELAおじさんだ! 」
受話器を取ったフランク。
フランク
「 もしもしロシカです。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 よぉ〜!フランクぅ〜。 」
フランク
「 わぁ〜い!GAMELAおじさんだぁ〜! 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 おいフランク、おまえのおまえによるおまえだけの
 カッコいい〜ぃ俺のよびかたを、まだかんがえてないようだな。 」
フランク
「 かんがえたよ。G・A・M・E・L・A。
 RじゃなくてLだよ。おじさんのなまえがかくされてるよ。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 はにゃ? …ああ、なるほど。ちょっとわかりにくいな。AたLaしいのをかんがえてくれ。 」
フランク
「 は〜い。おじさんまだおしごといそがしいの? 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 あ? ああ。ごめんな。あえなくて。 」
フランンク
「 でんわではなせるから。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 ゆうしょくはすませたのか? 」
フランク
「 これからだよ。おじさんは? 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 俺もこれからだ。のこさずにちゃんとたべるんだぞ。 」
フランク
「 は〜い。じゃぁ、S.Y.L.(シール)! 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 シール? なんだそりゃ?」
フランク
「 おじさんがいってる、See Ya Later をちぢめてS.Y.L.(シール)だよ。 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 はにゃ? …ああなるほど!わかった。じゃぁ俺もS.Y.L.! 」
受話器を電話機本体へと戻したアル。
夕食を食べる為に寝室を出てWCと手洗いを済ませ食卓へ来ると、
食卓の前方にあるリビングで電話をしているデイジーの姿が目に入ったアル。
「 ! 」
デイジー
「 でっさぁ〜、、 」
アル
「 ん"っんん!ん"ん"ん"っん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"。
 ん"ん"っん"ん"っん"。 」
電話をするデイジーの傍へ来て、変なリズムで咳払いを続けるアル。
デイジー
「 …あ、ごめんエレノア、怪獣が来たから切るね。また明日学校でね。じゃ〜ね〜。 」
アル
「 また明日(あす)学校で会えるなら電話をする必要など無かろうて。
 だいたい電話ってモノはだなぁ、
 緊急時に911へ通報したり、普段会えぬモノが話をしたり、
 仕事で使ったりする為にあるモノなのだよ。
 いっつも長電話ばっかりしやがってぇ、
 デイジー、おまえの電話の使用方法は間違ってるぞぉ。 」
デイジー
「 あたしの部屋に電話ひいて。 」
アル
「 駄目だ。長電話をする事が判っている奴の部屋になんか電話などひけねわぁ"。
 デイジー、おまえは、二つの事で我がウェイバー(ウチ)の家計を苦しめている。
 其の壱:
  長電話をする事。
 其の弐:
  くっだらないバラエティー番組を観て電気代を無駄遣いしている事。
 電気ってモノはだなぁ、使えば使う程ペコポン(地球)温暖化に拍車を掛けちまうモノなんだよ。
 我等の母なる惑星(ほし)この青いペコポン(地球)をも苦しめているんだぞ。 おまえは!」
デイジー
「 ふん!
 地球温暖化なんて、ただ人間が住む環境が壊れるだけで、地球が壊れるワケじゃないわぁ。
 天下一腕闘大会で優勝して賞金$6000000をGETした、
 $600万の男がケチくさい事言ってんじゃないわよ。
 体だけはデカいくせして心はちっさいのよ! 」
アル
「 何だと!いいか、$ってモノはだなぁ、使えば無くなっちまうモノなんだよ。
 だからあの$6000000は無駄遣いせず大切に使わにゃならんのだよ! 」
デイジー
「 はぁ!? 」
座っていたソファーから立ち上がったデイジー。
「 何言ってんのよ!
 誰がどっから盗撮しているか判らないから、
 あたしたちは入っちゃいけないプールを優勝$で作ったあんたが、
 一番無駄遣いしてるし大切に使ってないじゃないよ!
 ふん!遠い東の国みたいな事やってんじゃないわよ! 」
リビングから階段へと歩き始めたデイジー。
アル
「 おい!メシは? 」
デイジー
「 要らない! 」
アル
「 そうですか。此処は自由を謳っているアの国だ。
 おまえの、食べる事は生きる事を放棄する自由を認めてやるよ! 」
遠ざかるデイジーの背中に向かいそう言い放ったアル。
アル
「 ふん! 」
食卓の自分の席の椅子をひきドカッと腰掛けたアル。
「 食べる事は生きる事を放棄しない賢きモノだけで夕食にするぞ。いただきます! 」
セシリー&エミリー
「 いただきます。 」
少し重い表情で食べる前の言葉を発したセシリーとエミリー。
セシリーと一緒の自分の部屋のベッドの上で横になっているデイジー。
ドアが開き入ってきたセシリー。
「 食べ終わっちゃったわよ。 」
そう言いながらベッドの手前にある自分の机の椅子に座ったセシリー。
「 お腹が空いたら冷蔵庫の中に残りがあるから。 」
デイジー
「 ダイエット中だからいい。 」
セシリー
「 そう。 」
デイジー
「 あたしやっぱり、あの太ってる奴、大っ嫌い! 」
セシリー
「 … 。 」
背後でそう言い放ったデイジーの言葉が心に重くのしかかったセシリー。
窓ガラスに映るセシリーとデイジーの姿。窓の外は既に暗くなっている。
台所で一人食器洗いをしているアルの後姿。
食器洗いを終え自分の寝室で、
クッションを背に壁にもたれてベッドの中央で足を伸ばし電話をしているアル。
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 、、、アルは‘ この街 ’の生まれなの? 」
アル
「 違うよ。
 男手一つで三人の娘たちを育てなくちゃならなくなっていろいろと調査したら、
 学費もタダみたいに安いし、融通が利くし、受験無しで進学出来る、
 父子家庭にとっちゃ至れり尽くせりな、ザイウォン学園にめぐりあってね。
 此処しかないぃー!てな具合で、‘ 雪の振る街 ’から引っ越して来たんだ。
 クラリス、君は?」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 あたしもアルと同じ理由で、‘ 風の谷 ’から引っ越して来たわ。 」
アル
「‘ 風の谷 ’かあ。
 いつも気持ちのいい風がふいていて、
 風力発電の為の大きな風車がいっぱいあって、ハンググライダーが盛んな所だな。行った事はないけど知ってるよ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 風力発電のおかげで電気代は安かったんだけどね。
 ‘ 雪の振る街 ’は、
 NHL(プロアイスホッケー)のチームもあってウィンター・スポーツが盛んな所ね。 」
アル
「 俺は寒いのは嫌いだ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 そう。。 ねぇアル、ザイウォン学園の理念知ってる? 」
アル&クラリス
「 全ての子供達に平等に教育を 」
アル
「 へへ、ユニゾっちゃったね。俺たち息が合うね、クラリス。
 素晴らしい理念だよ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ザイウォン学園が出来た理由知ってる? 」
アル
「 いや。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ザイウォン学園の創設者が自分の娘をこの国に留学させてた時に、
 同じ歳の、教育を受けられない環境に居る子に殺害されたの。
 未成年の犯罪の要因に、
 ‘教育を受けられない事’
 を、確信した彼は全ての子供達が教育を受けられるように、
 ザイウォン学園を創ったの。 」
アル
「 ……。そんな悲しい事が。知らなかったよ。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 そのおかげで、あたしはシングル・マザーでも何とかやっていけてるし、それに、
 ‘ この街 ’には、モザイクノカケラが集まっていて楽しいわ。 」
アル
「 モザイクノカケラ? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 わたしたちはみんなモザイクノカケラ。
 様々な肌の色や体形の人達が一人一人繋がり合って世界を描いている。
 人だけじゃない。この惑星(ほし)に生きる生命(いのち)ある全てのモノが繋がり合って世界を描いている。 」
アル
「 モザイクノカケラ。それは、俺達、人の事か。
 色々な色の人種が居るし、俺みたいなデブ、、いや体がデカいのやらちっこいのやら、さまざまな形の奴がいるな。
 …みんながみんな君みたいに思えばこの惑星(ほし)から争いは無くなって平和に成るな。。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 人がそんなに便利に成れるワケない。
 あたしもそう思ってる。でもそれ以上に信じてるの、
 いつか必ず理解(わかり)合える日が来る事を。
 ウチの家系の教えなの。語り継ぐことなの。
 今、あたしはフランクに語り継いでいるわ。
 フランクは自分の子供にその子供がまた自分の子供に。そうやって、いつか必ず。 」
アル
「 ………。ヒ徒の革新を信じているんだな。凄いな君は、クラリス。 」

台所で一人食器洗いをしているアルの後姿。
食器洗いを終え自分の寝室で、
クッションを背に壁にもたれてベッドの中央で足を伸ばし電話をしているアル。
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 、、、アルは父兄のコミュニティーに参加してる? 」
アル
「 いや。俺はそういうのは。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 あら、参加しないと勿体無いわよ。
 同じ人種同士のコミュニティーや、
 シングル・マザーのコミュニティーや、シングル・ファーザーのコミュニティーや、
 ビアン・ママのコミュニティーやゲイ・パパのコミュニティーもあるわよ。 」
アル
「 …ゲイ・パパ。。そういや、たまに男からの熱い視線を感じる時が。。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 参加してみたらぁ。 」
アル
「俺はゲイ・パパじゃないし、我がウェイバー家(ウチ)には、父親は俺一人で充分だ。
 父親が二人も居たら子供たちが迷うだろ。だいたい、何て呼べばいいんだよ?
 一号と二号か?初号機と弐号機か?2ndファーザーか?Mk−U(マークU)か?
 それにな、髭の生えたママなんて要らねぇんだよ。
 我がウェイバー家(ウチ)に必要なのは正真正銘女の母親だ。
 何でそんなコミュニティーがあるんだ? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 それは、情報交換や悩み事の相談とかする為よ。
 あ、そうだ!
 シングル・マザーのコミュニティーとシングル・ファーザーのコミュニティーが合同で、
 子連れパーティーやったりもしてるわよ。そのパーティーで知り合って再婚した人達も居るわよ。 」
アル
「 再婚か。。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 アルは考えた事ないの? 」
アル
「 考える余裕がないよ。君は?クラリス。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 あたしはたまに考えるけど。あたしと気が合ってフランクとも気が合わないと。ゲイムラ好きな人じゃないと駄目かも。。。 」
アル
「 ゲイ村? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 G・A・M・E・R・A。でしょ? 」
アル
「 ガメラだ!それでガメラって発音すんだよっ! 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ご、ごめんなさい!また、間違えちゃった。フランクにいつも怒られるの。 」
アル
「 そりゃぁ、怒られるさねぇ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 紛らわしい名前だわ。 」
アル
「 英語圏の人間にはな。
 俺が、‘ この街 ’ 、、いや、
 この国で初めて出来た、俺と同じ、GAMERAが好きな友達の母親が、
 GAMERAの事をそんなふうに呼ぶなんて、
 こんな事ってALかっ?うぅぅ、、、 」
受話器を持っていない右手で顔を覆い泣き始めたアル。
受話器の向こう側から聞こえてくるアルの嗚咽に対してクラリスは、
「 ちょっとアル、何も泣かなくたって、、 」
受話器から聞こえてくるアルの声
「 うぅぅ、、、俺にとっては涙が出てくる程に悲しい事なんだ。うぅぅ、、、 」
クラリス
「 あ!もう寝ないと。すいみん不足はあたしの美容の大敵だから。おやすみなさい! 」
受話器の向こう側でMAZI泣きしているアルへの対応方法が判らずについ勢いで受話器を置き強引に通話を終了させたクラリス。
受話器から聞こえてくる通話が終了した事を告げる機械じかけの電子音
「 プーップーップーッ、、、 」
アル
「 …何も切らなくったっていいだろうがよ、、、うぅぅぅ、、、 」
さらに涙がこぼれてしまうアル。

台所で一人食器洗いをしているアルの後姿。
食器洗いを終え自分の寝室で、
右手で電話機本体を持ち左手で受話器を持ち窓際に立ち電話をしているアル。
「 今宵は、満月がとても綺麗だよ。
 それをお知らせしたくって、つい電話しちまった。
 見えるかい?クラリス。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 え?
 ……本当だ。アル、あなたは見かけによらずロマンチストなのね。
 月が‘ この街 ’を青白く照らしている。綺麗だわ。 」
アル
「 俺の寝室からは、お月様とおれちの庭しか見えないよ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ロシカ家(ウチ)はアパートメントの5階だから。あたしちのほうが、
 アルの寝室よりもお月様に近い部屋みたいね。 」
アル
「 なぁ〜に誇らしげに言っちゃってんだよぉ〜。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 エヘ! 」
アル
「 、、月の裏側ってどうなってるんだろうな? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 エ? 」
アル
「 セシリーと仲のいい女の子がこんな言葉を残してる、
 ” 月は 表側しか地球に、私たちに見せていない。
 裏側は誰にも見せない。
 人もきっとそう。心の裏側は見せてはいない。 ”
 っとね。人の月の裏側は、、、 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 、、月はその裏側をあたしたちには見せてはくれないけど、
 人は親しくなれば、見せ合うモノなんじゃない。 」
アル
「 、、そうだな。。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ねぇ知ってる? 」
アル
「 ん? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 満月の夜は出生率が上がるの。
 月と地球は不思議な神秘的な関係だわ。 」
アル
「 俺が知ってるのは、満月の夜には、
 狼男が人間の姿から変身して、女性を襲うという事だ。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ・・・・・あなたって見かけによらずロマンチストなんだなぁって感心してたのに。。。
 台無し。おやすみ。 」
受話器から聞こえてくる通話が終了した事を告げる機械じかけの電子音
「 プーップーップーッ、、、 」
アル
「 はにゃ?。。。 」

台所で一人食器洗いをしているアルの後姿。
食器洗いを終え自分の寝室で電話中のアル。
アル
「 どうした?クラリス。君から電話してくるなんて、
 君の周りで何か事件が起こったのか? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 起こったわよぉ〜、今日仕事でねぇ〜、、、 」
アル
「 、、それは君が悪いワケじゃないじゃないか。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 でっしょぉ〜っ。 」
アル
「大分酔ってるみたいだけど、、 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 酔わなきゃやってらんないわよぅ! 」
アル
「 今夜はもう寝て、明日(あす)からの仕事っぷりで見返してやれ! 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 ええ、そうするわぁ〜。、、、アルぅ〜、アンタって見かけによらず、いい声よねぇ〜。 」
アル
「 、、そうかな? 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 照れてんのぉ〜?へへへへへ。
 ねぇ〜何かしゃべてみてよぉ〜。声を聞かせてよぉ〜。 」
アル
「 何かって言われても、、 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 何でもいいからさぁ〜。 」
アル
「 あっ!えっ!いっ!うっ!、、 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 違ぁ"ぁ"〜う、著しく違ぁ"ぁ"〜う。 」
アル
「 ……、、クラリス、君は親は子供と共に成長するって言ってたけど、俺は仕事が忙しくて娘たちの事は女房に任せっきりで、、 」
◇アルの回想◇
ケイト
「 仕事が忙しい 
 男はいつもそうやって逃げるわ。」
アル
「 逃げてたのかもしれない。いや、現実を受け入れずに逃げてたんだ。。。
俺が父親に成ったのは、‘ この街 ’に来てからの時間だけだ。
娘たちのほうが先に成長しちまってる。
正直、どうしていいか分からない事だらけだ。
君が言ったとおりシングル・ファーザーのコミュニティーに参加するべきなのかもしれない。
…でも、我がウェイバー家(ウチ)は、、、
、、クラリス、今の聞いてたかい?クラリス。 」
受話器から聞こえてくるクラリスの声
「 Zzzzz。。。。 」
アル
「 寝ちまったか。おやすみクラリス。Chu! 」
クラリスの唇に届けとばかりに、受話器の送話口にキスをしたアル。

ベッドの下に転がっている何本モノ缶ビールの空き缶。
ベッドの上には眠っているクラリスが。
〜♪テッテッテレレッテッテッ、テッテッテレレッテッテッ♪
聞こえてくるメロディー。
目覚まし時計が、このTimingで
鳴るしか(Narusicaä)ないとばかりに、目覚めよのメロディーを奏でる。
右手でナイト・テーブルの上に置いてある目覚まし時計のスイッチを押しメロディーを止めたクラリス。
左手には受話器を握り締めたままだ。
「 やだ、受話器持ったまま寝ちゃった。 」
ベッドの下に転がっている太っているイキモノ。
< 俺、起床。起ぉきろ起きろ起きろぉ"ーおっ!
  〜♪目っ覚めろっ!オッレー!♪
  俺、起床。起ぉきろ起きろ起きろぉ"ーおっ!
  〜♪目っ覚めろっ!オッレー!♪、、、、、〕
録音機能を有する目覚まし時計に、
アル自らが吹き込んだアルのアルによるアルを起こす為のアル自身の声がアルの寝室にヒビキわたっている。
右腕を伸ばしナイト・テーブルの上に置いてある目覚まし時計のスイッチを押し目覚まし時計の目ぇ覚めさせる機能を止めたアル。
「 クラリス、クラリス。 」
左手に持ったままの受話器に問いかけるも聞こえてくるのは、
通話が終了した事を告げる機械じかけの電子音
「 プーップーップーッ、、、 」だけ。
アル
「 そりゃそうだよな。。 」

ダイニング・テーブルの自分の席に座り何かの紙を睨み付けているアル。
「 前月より0が一つ多いじゃねぇか!これは何かの間違いだ。
 電話会社に文句の電話してやる!・・・
 ・・・間違いの反対なのだ。
 この電話代の請求額はきっと正解(あっ)ているのである。何故ならば、、
 毎晩フランクとクラリスに電話して、特にクラリスとは長話(ながばなし)になっちまって。。
 クラリスが眠っちまって、
 そのまま切れなくなっちまってそのまま朝になっちまった事もあったからである。 」
デイジー
「 何?この数字。 」
アル
「 がぁーっ! 」
ダイニング・テーブルで一人電話代請求書を見ていたアルの左手側に、
いつの間にかマンゴー・プリンを立ち食いしているデイジーが居た。
アル
「 おまえいつからそこに居たんだよ! 」
デイジー
「 今。 」
アル
「 父さんのマンゴー・プリンを食べるのはやめろ! 」
デイジー
「 あたしのです。 」
アル
「 なら、立ち食いするのをやめろ!女の子なんだぞ!はしたないぞ! 」
デイジー
「 あたしはもう、‘女' です。
 立ち食いは自分だってやってるじゃないよ!」
アル
「 口答えすんな!立ち食いをやめないんならなぁ、
 今月の、この、前月よりも10倍に$高くなった電話代を、
 おまえに請求し支払ってもらうぞっ! 」
電話代請求書を左手で持ちデイジーの目の前につき付けたアル。
デイジー
「 !、$50.78!何であたしが請求されて支払わなきゃなんないのよ! 」
デイジーの目の前につき付けた電話代請求書をダイニング・テーブルへと置き静かに語り始めたアル。
「 それはだなぁ、今月の電話代が前月の10倍になっちまったのが、
 おまえの長電話の所為だからだ。 」
デイジー
「 市内通話(Short Distance)だけで、10倍になるワケないでしょ! 」
アル
「 市内通話だってなぁ、長電話すれば10倍の請求額になっちまうんだよ。」
デイジー
「 自分だって、フランク・ロシカに電話かけてるじゃない! 」
アル
「 そんなのおまえの長電話に比べたら微々たるモノだ。
 ま、どうせおまえには支払い能力は無いだろうから、
 父さんが代わりに、立替で支払っておいてやるよ。有難く思え。
 今度長電話したら、
 マンゴー・プリン食べるの 禁止ぃ〜いっ! 」
デイジー
「 え"ぇーっ!? 」
アル
「 え"ぇーっ!? じゃない!マンゴー・プリンと長電話どっちを取る? 」
デイジーを左手の人差し指で指差し、にらみつけたアル。
デイジー
「 … 」
答えられないデイジー。
アル
「 此処は自由を謳うアの国だ。父さんはおまえに選ぶ自由を与えているのだ、さぁ、
 どっちを選ぶのかなぁ〜、デ・イ・ジ・ぃ・ぃ・−。 」
目を見開きデイジーに顔を近づけるアル。
デイジー
…マンゴー・プリン…
アル
「 なぁにぃ?聞こえんなぁぁ? 」
デイジー
「 マンゴー・プリンっ! 」
アル
「 よし、
 今言った事をおまえの灰色の脳細胞内の記憶領域に、新たなる認識として記録し、
 よ〜く覚えておけ。 」
マンゴー・プリンを持ったまま肩を落としその場を後にしたデイジー。
アル
「 ふ〜、何とか誤魔化せたぞ。デイジーめ、まんまと騙されおってからにぃ〜。クークッククー。
 俺、エミー賞モノの演技。で ALi ますなぁ〜。う"っ! 」
突然、血の気の無い女性の顔がフラッシュバックし、
激しい頭痛に襲われるアル。
「 …痛ぇ、、 」
太い首からぶら下げているレザー・チョーカーの先端部分にある、
銀色のカプセル型ペンダント・ヘッドを、
Tシャツの下から出しそれを握り締めながら苦痛に耐えているアル。
「 、、助けてくれ、、、 」

セシリーがこの世界に作りし料理をそれぞれ食しているウェイバー家の人々。
アル
「 YAMMY! おいしい! 」
プールルルル。プールルルル
アル
「 ん!フランクから電話だ! 」
食卓を立ちリビングにある電話の前へと行くアル。
置き去りにされるウェイバー三姉妹。
アル
「 よぉ〜!フランクぅ〜。 」
いつもやっている、電話をかけてきたモノが誰なのかの確認をせずに、
受話器を取り話し始めたアル。
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 あれ〜?なんでぼくってわかったのぉ〜? 」
アル
「 フランクぅ〜、おまえからのでんわだと俺は、
 みけんから、ぴきっぴきっ!とあおじろいいなずまみたいなモノが出てわかっちゃうのさっ。 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 おじさん、すご〜い! あ!でも僕もおじさんからのでんわってわかるよ。」
アル
「 へへーん。それだけ、おまえと俺のこころがつうじあってるってことだ。 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 おじさんいつもおなじくらいのじかんにでんわしてくるから。 」
アル
「 ・・・そういうことか。。。フランク、おまえまだまだだね。 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 あのねぇ、おじさん、、 」
アル
「 ん!なんだ? 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 WOTA.tvでGAMERA、OA(や)るよ〜。 」
アル
「 なんですとぉーっ!いつだいつOA(や)るんだっ! 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 え〜とっねぇ〜、、 」
アル
「 ちょっとまった、めものじゅんびする! 」
メモの準備を済ませたアル。
アル
「 よしおしえてくれ! 」
受話器から聞こえてくるフランクの声
「 こんどのげつようびの、、 」
アル
「 ん!こんどのげつようの、、ん!かーっ!ほうえいじかんはひるまかぁ。でもだいじょうぶ、
 そのためのたいまーよやくろくがでALi ますからなぁ〜。
 フランクどうもありがとう!じゃぁ、、 」
フランク&アル
「 S.Y.L.っ! 」
食卓のウェイバー三姉妹。
デイジー
「 ふん!シールだって。何よっソレっ。 」
エミリー
「 げつようび、こんどのげつようび。げつようび、こんどのげつようび、、 」
そう唱えるように口の中で何度も繰り返しているエミリー。
セシリー
「 … 。 」
そんな二人の姿を静かに見ているセシリー。

ザイウォン学園の幼稚園バスに乗り込もうとしているエミリー。
そのエミリーの姿を傍らで見守っているアル。
エミリー
「 おしっこ! 」
アル
「 はぁー!? あといっぽふみだせばばすのすてっぷのいちだんめなのに!
 このたいみんぐでそんなことってALかーっ!いえでるまえにしたろうが!」
エミリー
「 もれちゃう! 」
そう言ってバスから家へ向け走り出したエミリー。
アル
「 あ!こらエミリー! はぁ、週の始まり月曜日の朝からまったくもー!
 …すいません、ちょっと待って下さい。」
バスの運転手にすまなさそうにそう言ったアル。
バスの運転手
「 早くしてくださいね。他の子たちまで遅刻しちゃう事になっちゃうから。
 週の始まり月曜日から遅刻しちまったんじゃぁ、一週間が何かこう、気持ち悪ぃやね。 」
アル
「 すいません、すいません。 」
エミリー
「 はやくかぎあけて!もれちゃうよー! 」
幼稚園バスから家のドアの前に走って来たアルにそう叫ぶエミリー。
アル
「 まて!がまんしろ!いますぐあける! 」
鍵を開けたアル。
飛び込むエミリー。
アル
「 みんながちこくしないようにはやくすませろよ! 」
玄関からWCへと向かって走るエミリーの背中に向けてそう言ったアル。
リビングのTVの前に立ちTVラックの中にあるビデオデッキを見ているエミリー。
「 にひっ! 」
不敵な笑みを浮かべたエミリー。

つづく

「 A I の地平に覚醒(めざ)めるか?A L 」


□ エンド・ロール □

STARRING

アル・ウェイバー( バズ・マイヤー ) : 富田耕生

セシリー・ウェイバー( エレナ・スコットフィールド ) : 坂本真綾

デイジー・ウェイバー( マイア・トンプソン ) : 大谷育江

エミリー・ウェイバー( ウェンディー・スウィックス ) : 矢島晶子

クリスティー( メグミーナ・スミス ) : 豊口めぐみ

フランク・ロシカ( ジョン・アストレイ ) : 小桜エツ子

クラリス・ロシカ( スージー・アイランドブック ) : 島本須美

ケイト・リプリー( ジェイン・ウィープ ) : 戸田恵子

posted by 仮面ヒッシャー電脳< 俺、創造! 〕 at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2シリーズ MYD:U −血と肉と汗と涙と−  全13話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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