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2007年12月21日

第13話 「 恋する娘たち  1st LOVES 」

今夜のウェイバー家の料理番であるセシリーがこの世界に作り出した料理を、
いつものように、家族四人で食しているウェイバー一家

エミリー
「 エミリーははっぴょうすることがあります。」

アル
「 は〜い、なんでしょうかぁ。」

エミリー
「 エミリーは、けっこんしましたー!」

セシリー&デイジー
「 えぇ!?」

ドカッ!

その音は、思わぬエミリーの発言に気絶したアルが椅子から床へ倒れた音だった。

セシリー
「 父さん!」

屈託のない笑顔のエミリー

エミリー
「 えへ 」

第13話 「 恋する娘たち  1st LOVES 」

デイジー
「 航星日誌 宇宙世紀0079
   その怪獣は未(いま)だ目覚めずにいた。」

アル
「 んんん、、、」

デイジー
「 そして、今目覚めた。」

アル
「 おいおまえたち、
 こういう場合、次はソファーで意識が戻るのが普通だろう。
 何で父さんは、
 ダイニングの床で倒れたままの状態から目覚めなきゃいけないんだよ。」

セシリー
「 それは、、」

デイジー
「 怪獣親父が冷蔵庫のように重たくて、
 子供で女の子のあたしたちには、持ち上げる事が出来ないからです。てゆーか、
 つながり?」

アル
「 ふん!冷蔵庫よりゃぁ軽いってんだよう!それに、 つながり って何だ?それより、
 エミリーけっこんしたってのはどういうことだ?
 とうさん、けっこんあいてにあってもいないし、
 こいびとができたこともしらないしきいてないぞ。まさか!?
 できちゃったこんか?やめてくれー!それだけはー!」

デイジー
「 あんたVAQA?遊びに決まってんじゃない。ごっこよごっこ。結婚ごっこよ。」

アル
「 解ってらーいそんな事ぉ。
 遊びの中に真実あり、ごっこの中に真実ありじゃ。
 エミリーはそうする事で大人の世界、社会を知り日々成長してってんだよぉ〜。
 デイジー、おまえだってそうだったんだろう?
 セシリーだってそうだったんだろう?父さんよく知らないけど。。。 」

デイジー
「 … 」

セシリー
「 … 」

アル
「 大切なのは、結婚したいと思う気持ち、それは一体何なのか?を知る事だ、感じる事だ。
 デイジー、おまえもエミリーの姉ならば、エミリーを子供扱いするな。
 エミリーはエミリーなんだぞ、エミリー扱いしろ。」

デイジー
「 何よ?エミリー扱いって。」

アル
「 一人の人間として扱う事だ。
 父さんみたいにこうやって、ごっこの世界に飛び込む事だ。
 で、エミリー、そのおとこどんなやつなんだ?なんてなまえだなんだ?」

エミリー
「 フランク・ロシカ。」

アル
「 フランク・ロシカかぁ、よぉ"ぉ"し、わかったぁ"ぁ"ぁ"。 」

セシリー
「 ・・父さんの目の色が変わった、、」

デイジー
「 見える!私には、
 怪獣親父の目の中に赤い炎がメラメラと燃え上がっているのが見えるぞ。」

アル
「 待ってろよぉ"ぉ"ぉ"、フランク・ロシカぁ"ぁ"ぁ"。よくも俺のエミリーをぉ"ぉ"ぉ"、、、
 首洗って待ってろぉ"ぉ"ぉ"、、、
 ロゴ・ダウの異性人めぇ”ぇ"ぇ"。 」


ワナワナと震える拳を顔の横まで上げてきて画面内にフレーム・インさせるアル


クリスティー
「 はははは、、、相変わらず面白いねぇ、怪獣父さんは。」

セシリーと校内の木陰のテーブルで
ランチ中のザイウォン学園中等部の制服姿のクリスティー

セシリー
「 確かに、気になるといえば気になるのよね。」

クリスティーの対面(といめん)に座っている制服姿のセシリー

クリスティー
「 ルックスが一番気になるわ。
 エミリーはどんなルックスの男を結婚相手に選んだのかしら?
 怪獣父さんみたいなルックスだったらヤバくない?」

セシリー
「 クリスティー、あんただってウチの父さんの事好きじゃない。あんただってヤバくない?」

クリスティー
「 あたしが怪獣父さんを好きなのは面白いからよ。ルックスはタイプじゃない。
 ルックスはウチの父さんが上よ。それに、結婚相手じゃないし。」

セシリー
「 エミリーは父さんの事が好きだからヤバい可能性が。。」

クリスティー
「 そん時は持ってるモノで選んだって事だね。」

セシリー
「 え?」

クリスティー
「 $よ。」

セシリー
「 そんな。」

クリスティー
「 だって、大人の世界を知って日々成長してるんでしょう?」

セシリー
「 はぁあ、、」

クリスティー
「 あ!またセシリーの事見てるよ、あのイケメン。しかも笑顔で。」

クリスティーとセシリーが座るテーブルから
少し離れた場所にあるテーブルからセシリーを見ているイケメン

セシリー
「 え?」

セシリーを見るイケメンを見るセシリー

クリスティー
「 あっ!セシリーが見てくれたから尚更あのイケメン笑顔に成った。」

セシリー
「 … 」

クリスティー
「 ごっこじゃないホントの結婚するのはセシリーの方が先だったりして、、」

セシリー
「 え?」

クリスティー
「 あ!あのイケメンこっちに来る!」

席を立ち、
クリスティーとセシリーが居るテーブルへと近づいてくるそのイケメン

イケメン
「 や〜、僕ぅシーン・アズカ。」

クリスティー
「 あたしはクリスティー、彼女はセシリーよ。」

セシリー
「 ちょっとクリスティー、、」

シーン
「 そ〜、セシリーってゆ〜んだ〜。へ〜。
 今度君と一緒に帰りたいんだけど、い〜よね?」

クリスティー
「 えぇいいですよ。」

シーン
「 君に、答えは聞いてなーい。」

クリスティー
「 あたしは彼女のエージェントなんです。」

セシリー
「 ちょっとクリスティー。」

シーン
「 へぇ〜そ〜なんだぁ〜。じゃぁ〜一緒に帰る事を正式にオファーしま〜す。」

クリスティー
「 はい承りました。」

シーン
「 じゃ、今度ね〜セシリー。」

その場を立ち去るイケメンであるシーン・アズカ

セシリー
「 …
 ちょっとクリスティー、何であんな事言ったの?」

クリスティー
「 イケメンである彼のほうから声かけてきたのよ、
 このチャンスを逃したら、勿体無い。」

セシリー
「 … 」


デイジー
「 こんな席じゃよく見えなーい!
 もっと近くに、彼を感じたいのに。。」

エレノアと校内カフェテリアでランチ中のザイウォン学園初等部制服姿のデイジー

エレノア
「 今日はしょうがないじゃなぁい。
 近くの席に座れるようにまた明日頑張りましょう。」

デイジー
「 エレノア!今のあたしは、
 ランチの時にこのカフェテリアでヨン様を見る為に此処(学校)に来てるのよ。」

エレノア
「 ヨン様?」

デイジー
「 そう、ペク・ヨハンソン。省略(ちぢ)めてヨン様。
 三世コリアンを母に持つ彼はオリエンタルで、す・て・き。」

エレノア
「 あ、そ。 しかも、
   彼 って、、あたしたちより2コ上の6年だよ。」

デイジー
「 歳の差なんて関係ないわ。
 タイム・リミットはヨン様が卒業する前迄しかないのよ!
 あしたなんかとおい。」

エレノア
「 はぁあ、、」


エミリー
「 わ〜い!ママじゃない奴〜! 」

いつものように
むかえに来たアルの大きな体に向って走る
ザイウォン学園付属幼稚園制服姿のエミリー

アル
「 おぉ〜、エミリーぃ〜!」

そして、いつものように
片膝をつき走ってきたエミリーを受け止める、
働いている工場の制服である青いつなぎ姿のアル

抱擁
そして、
その太い腕でエミリーを抱き抱え立ち上がるアル

アル
「 おいエミリー、フランク・ロシカはどこだ?どこなんだ?どこにいるんだ?」

ウェイバー父娘(おやこ)以外にも子供をむかえに来た親子の中から
フランク・ロシカをその両眼で目視し確認する為に顔をキョロキョロさせるアル

エミリー
「 もうかえっちゃったよ。」

アル
「 ノォ"ォ"ーウ!NOOOO!うぅ"ぅ"、、逃げ足の速い奴めぇ"ぇ"、、、、、」

ワナワナと震える拳を顔の横まで上げてきて画面内にフレーム・インさせるアル


今夜のウェイバー家の料理番であるセシリーがこの世界に作り出した料理を、
いつものように、家族四人で食しているウェイバー一家

アル
「 父さんは発表する事があります。」

デイジー
「 なぁにぃ?」

アル
「 我がウェイバー家の三姉妹は今後、
 好きな男が出来たら先ず!先ず父さんに教える事。」

デイジー
「 え"ぇぇ!?」

セシリー
「 !? 」

アル
「 初デートの場所は父さんが購入したこの家で行うように。ウチに連れてこい。
連れてきた時に、
父さんがこの両眼で目視し我が灰色の脳細胞を駆使しプロファイリングし、
付き合っていいかどうかの判断を下す。」

セシリー
「 え"ぇぇ!?そんなのあんまりよぉ!」

アル
「 あ!OKITENOTEに書いておかなきゃデス。」

そう言うと席を立ち、
冷蔵庫のドア・ノブにぶら下げてあるOKITENOTEに向うアル

デイジー
「 やめてー!」

アルのその行動を阻止せんと自分も席を立ち冷蔵庫へと走って向うデイジー

アル
「 何だよ!何すんだよ!」

デイジー
「 ダメ。ゼッタイ。
 そんな事OKITENOTEに書かせないデス!」

OKITENOTEの取り合いをするデイジーとアル

エミリー
「 ふたりともやめなさい!」

デイジー&アル
「 ! 」

エミリー
「 しょくじちゅうになんですか!」

デイジー&アル
「 …ごめんなさい。。。」

アル
「 みろ!おまえの所為でエミリーに怒られちゃったじゃないか!デイジー!」

デイジー
「 あたしが悪いんじゃありません〜。
 自由の国であるこの国で自由を侵そうとする怪獣親父がいけないんですぅ〜。」

エミリー
「 やめなさい!」

デイジー&アル
「 はい!」

セシリー
「 エミリーに先に言われちゃった。」

アル
「 エミリー、 」

エミリー
「 ん?」

アル
「 おまえは、べっきょけっこんか?」

エミリー
「 べっきょけっこんってなぁにぃ?」

アル
「 せつめいしよう。
 べっきょけっこんとは、
 けっこんしてもおなじおうちにすまないで、べつべつのおうちにすむことであーる。」

エミリー
「 あ!それだ!エミリーべっきょけっこ〜ん。」

デイジー
「 エミリー、あんた。。。」


クリスティー
「 ええ!?そんな事でキレちゃったのぉ?」

学園敷地内のテーブルでランチ中のクリスティーとセシリー

セシリー
「 別にキレたんじゃない、、、」

◇セシリーの回想◇

シーン
「 どっか寄ってなんか食べてかな〜い?小腹減っちゃったよ〜。」

セシリー
「 ウチ父子家庭であたしが夕食作らなきゃいけないから、、」

シーン
「 ふ〜ん、そ〜なんだ〜、かわいそ〜だね〜。」

セシリー
「 ! 」

シーン
「 あれぇ〜、ど〜したのお〜?」

今迄すぐ隣を歩いていたセシリーが一緒に歩いていない事に気付いたシーンが振り返ると、
二、三歩うしろで歩みを止めているセシリーが居た。

セシリー
「 あたしはかわいそうなんかじゃない。」

シーン
「 え?」

セシリー
「 ごめんなさい。」

シーンに背を向け歩き出すセシリー

シーン
「 ね〜、ちょっと〜、ど〜しちゃったの〜?ね〜ってば〜。」


セシリー
「 、、我がウェイバー家(ウチ)は、父子家庭であたしは夕食作り担当だけど、
  かわいそう なんて思われたくないし、そう思ってもいない。
 あたしが作る料理を、
  おいしい。 って言って、エミリーがデイジーが父さんが、
 みんなが食べてくれるのがあたしは嬉しい。それなのに、、、」

クリスティー
「 … 」

セシリー
「 クリスティーあなたなら解るでしょ?
 同じニオイがするって言ったあなたなら、、」

クリスティー
「 …
 そうだね。他の言い方があるよね。
 あたしもそんなふうに言うヒ徒なんかこっちから却下するわ。
 そんなふうにしか言えない、人の気持ちが解らないヒ徒なんか、
 解ろうとしないヒ徒なんか、
 世の中で起こる全ての事件や事故を他人事としか思えないヒ徒なんか、
 この惑星(ほし)、んん、無限に広がる大宇宙から、
 『 世紀 』の呼び方が別な言い方に変わったって、
 逝亡くならなくちゃいけない。
 今日は一緒に帰ろう、ね、セシリー。」

セシリー
「 うん。」


今夜もウェイバー家の料理番であるセシリーが、
この世界に作り出した料理をいつものように、家族四人で食しているウェイバー一家

エミリー
「 エミリーははっぴょうすることがあります。」

アル
「 は〜い、なんでしょうかぁ。」

エミリー
「 エミリーはりこんしましたー!」

セシリー&デイジー
「 えぇ!?」

ドカッ!

その音は、思わぬエミリーの発言に対してアルが椅子から床へ倒れた音だった。

セシリー
「 父さん!」

アル
「 えぇ"ぇ"ぇ"い!
 男手一つでエミリーをいや、デイジーをセシリーを、
 三人の娘たちを育てているこの俺に何の挨拶も無しにエミリーと結婚し、
 そして今度は何の挨拶も無く離婚しやがるとはぁ"ぁ"ぁ"! 」

ワナワナと震える拳と共に画面内にフレーム・インしてくるアル

セシリー
「 良かった、今度は気絶しなかったわ。」

アル
「 くそぉ"ぉ"ぉ"、フランク・ロシカめぇ"ぇ"ぇ"。
 エミリーをむかえに行っても結局判らず仕舞いだったぁ"ぁ"ぁ"、
 逃げ足の速い奴めぇ"ぇ"ぇ"。
 で、エミリー、りこんのげんいんはなんだ?」

デイジー
「 また、そんな事を。。。」

エミリー
「 せーかくのふいっちです。」

アル
「 そうか。」

椅子に座り隣の席に座るエミリーに話しかけるアル

アル
「 それをきいてとうさんちょっとほっとした。
 よのなかには、ぼうりょくをふるわれたのがげんいんで、
 りこんするひとたちもいる。
 エミリーのりこんのげんいんがそれでなくてほんとうによかった。」

セシリー
「 …… 」

アル
「 りこんはざんねんだけど、しょうじきとうさんはうれしい。
 エミリーがとうさんのところへもどってきてくれたかんじだ。
 そんなにすぐにほかのおとこのところへなんかいかないでおくれ。 
 セシリー、デイジー、おまえたちも、まだ父さん、、
 一緒に居させてくれ。」

セシリー
「 … 」

デイジー
「 … そんなにしみじみ言われちゃうと、、、」


床に座り居間のロー・テーブルでノートに必死に何かを書いているデイジー

デイジー
「 出来た!」

立ち上がるデイジー

デイジー
「 私は彼のもとへと一歩そしてまた一歩と近づいて行った。
 彼が座っているテーブルへと辿り着いた私。
  あ、あのう、この席空いてますか? 私がそう声をかけると
 彼は私に気付きふたりの目と目が合った。
 〜♪目と目が合ぁったら ミぃラクぅル♪
   ♪運命の不思議な 兆し♪
   …あたし、先輩の事が好きなんです。私がそう言うと、
   僕もあなたの事が好きだからぁ。 そう答えた、ヨン様。
 2人は手に手を取り合い、歌いそして踊り始める。
 〜♪あなたをみつけた時から 求め続けていることは ひとつだけ♪
   ♪あなたを愛せた時 この胸は踊るよ〜 YEAHYEAHYEAH♪
   ♪I wanna love ヨン様 tonigt! 」

そうやってノートに自分で書いたシナリオに沿い、
演じ、歌い、踊るデイジー

デイジー
「 〜♪ふたつの胸のふくらみは 何でも出来る証拠なの♪
   ♪お化粧なんかはしなくても ヨン様はわたしにもう夢中♪
   ♪真珠の涙を浮かべたら ヨン様なんて イチコロよ♪
   ♪デイジー・ウェイバーは デイジー・ウェイバーは♪
   ♪ヨン様の心に 忍び込む 忍び込む!♪
   ♪シャランラ〜♪」

アル
「 そのミュージカルは、あと何幕続くんだぁ?」

デイジー
「 ! 」

アルのその問いに歌と踊りが封鎖されたデイジー
アルの声がした後方へゆっくりと顔を向けると、
デイジーの視界には、
ダイニングのテーブルでマンゴー・プリンを食べているアルの姿が入ってきた。

デイジー
「 い、いつから、そこに居たの?」

アル
「 “ 私は彼のもとへと一歩そしてまた一歩と近づいて行った。
 彼は私に気付き、、、” 」

デイジー
「 最っ初っからじゃないよー!」

アル
「 おぉ、そうでありましたかぁ〜。
 父さんのおそよー日である休日に最っ初っに観たモノが、
 我が娘であるデイジーが主演するミュージカルで、
 しかも最っ初っから観れるとは、
 いやぁ〜ラッキーでありますなぁ〜。これってーのも、
 日頃男手一つで三人の娘を育てている父さんの賜物ですなぁ〜。
 がっ!しかーし!
 そのミュージカルをブロードウェイで上演したら、
 批評家達に酷評されて、たったの一日で上演終了でありますなぁ〜。」

デイジー
「 もうVAQA!」

恥ずかしくてその場に居た堪れまずに居間から自分の部屋がある
2階へと猛ダッシュするデイジー
そんなデイジーが疾風(はやて)のように通り過ぎる横で、
軽く微笑んでいるアル


エレノアを引き連れ、
ザイウォン学園初等部のカフェテリアの中を早足で移動するデイジー

エレノア
「 ちょっとデイジー、もうちょっとゆっくり歩いてよぉ。」

デイジー
「 何言ってるのよ!今、目の前にヨン様が居るのよ!チャンス到来なのよ!
 〜♪あの席にぃー 座るのは あたーしー♪ なんだから!
 きのう書いたシナリオ通りにやるのよ、デイジー。
 “ 私は彼のもとへと一歩そしてまた一歩と近づいて行った。” 」

ヨン様が座っているテーブルへと辿り着いたデイジー

デイジー
「 あ、あのぉ、この席空いてますか?」

ヨン様
「 ? 」

ヨン様はデイジーに気付きふたりの目と目が合った。

デイジー
「( 〜♪目と目が合ぁったら ミぃラクぅル♪
     ♪運命の不思議な 兆し♪ ) 」

踊り始めるデイジーのふたつの胸のふくらみ。


「 アンタ誰?」

デイジー
「 え? 」


「 この席、空いてないよ。」

デイジーの視界に入っていなかった女がヨン様の対面(といめん)に座った。


「 ハ〜イ、ペク。」

ヨン様
「 ハ〜イ、キム。」

とても親しげな二人の姿に、
踊り始めたデイジーのふたつの胸のふくらみは封鎖されてしまった。

エレノア
「 行こう、あっちが空いてるよ。」

エレノアに手を引かれその場を立ち去るデイジー


エミリー&アル
「 〜♪誰もが loving 恋しているの 夢を見ている♪
 ただーいまー!」

いつものように、父娘(おやこ)仲良く手をつなぎ鼻ヲ歌を歌いながら、
出入口からダイニング・キッチンへと辿り着いたエミリーとアル

アル
「 あぁー父さん今日は著しくお腹が減ったあああー。
 ん?デイジーが居ないじゃないか?
 おーい、デイジー、メシだぞ!
 父さん今日は著しくお腹が減ってるんだ!とっとと降りて来い!」

階段の1階部分から2階へ向けそう言い放ったアル

セシリー
「 居ないの。。。」

アル
「 何で居ないんだよ!
 我がウェイバー(ウチ)の夕食の時間は18時30分って決まってるでしょ!
 みんなで揃って一緒に食べてるって決まってるでしょ!
 OKITENOTEにだって書いてあるデスでしょ!」

左右の拳を強く握り締め上下に激しく動かし、
ヘッド・バッキングしながらそう言ったアル

セシリー
「 ( 著しくお腹が減って、父さん壊れてちゃってる。。。 )
 出てったの10分くらい前に。。」

アル
「 出てっただぁ〜あ!?何で止めなかったんだよ!何で探しに行かないんだよ!」

セシリー
「 止めたわよ!エミリーと父さんが帰って来るから、探しに、、、」

アル
「 こんな大変で大事な事、父さんが購入したこの家に入った瞬間に言え!
 探してくる。」

セシリー
「 何処に居るか判るの?」

アル
「 怪獣の嗅覚で探す!遅くなったら二人で先に食べてろ。」


ベンチに一人寂しく座り目の前の川を見ているデイジー
そんなデイジーと川を大きな夕日がオレンジ色に染めている。

アル
「 よぉ〜怪獣の娘ぇ〜。」

その声に反応し振り向くと、デイジーが座るベンチの後ろにはアルが立っていた。
アルの事を確認するがまた前に向き直すデイジー

アル
あ!父さん!どうしてここが判ったの? くらい言えよ。」

デイジー
「       」

アル
「 おまえの声真似して言ったのに、ノー・リアクションかよ!
 我がウェイバー家の夕食は、18時30分って決まってるだろう!
 OKITENOTEにだってそう書いてあるデスだろう!
 父さん今日は著しくお腹が減ってるんだ!とっとと帰るぞ!」

デイジー
「 … イヤ。。」

アル
「 イヤ て何だイヤってぇ!もう19時だぞ!30分も過ぎちゃってるんだぞ!
 父さんの食べる事は生きる事を放棄させる気か!」

デイジー
「 たまには食べないでダイエットしたら。
 痩せたところでグッド・ルッキングに成れるワケじゃないけど。」

アル
「 ファーーっ!父さんにそんな言い方するなんて、それは、
 失恋した腹いせでありますかなぁ!」

デイジー
「 ! 」

振り向きとても厳しい表情でアルを睨むデイジー

アル
「 図星でありますなぁ!
 だいたいおまえみたいな性格のひん曲がった、
 アッタマ悪そーキャラが恋愛を成就なんか出来ないんだよ!
 それに、失恋したのは、好きな男が出来たのに父さんに教えなかったからだ。
 OKITENOTEにそう書いたデスからその効力なんだぞぉ〜。
 OKITENOTEって、凄いんデス。これでいいのデス。
 ざまぁみろ、クーックックックックックーッ!」

デイジー
「 何でそんな言い方するの!?」

ベンチから立ち上がるデイジー

デイジー
「 それが傷心の娘に対して言う言葉ぁ!?あんたバカぁ!?」

アルの傍へ来てアルの足を蹴るデイジー

アル
「 父さん怪獣だからおまえに蹴られても痛くないってばよ。」

デイジー
「 父さんのバカ!」

左右の握った手でアルの胸をなぐるデイジー

デイジー
「 バカバカバカ、、、」

そう言いながら何発も何発もアルの胸を殴るうちに涙が流れてきたデイジーは、
アルに泣き顔を見られまいと下を向いた。
アルの胸を殴る手が止まったデイジー

デイジー
「 …初恋だったのに。。。」

デイジーをやさしく抱きしめるアル
アルのその分厚い体に両手を回ししがみつき、大きなお腹に顔をうずめるデイジー

アル
「 本当に好きになってたのか?
 父さんには、
 恋に恋するおまえが自分勝手なシナリオ書いて、
 暴走して自滅ように見えるぞ。
 本当にシナリオ書いて歌って踊ってたしな。
 世の中には自分の思い通りにならない事もある。
 特に、恋愛なんて相手があってのモノだ。お互いの気持ちが一番大切だ。
 自分一人で暴走したって上手くいくワケない。」

デイジー
「 だったら何であの時教えてくれなかったの?」

アル
「 失敗して学ぶ事もあるからだよ。
 こんなの初恋だなんて思うな。お互いが好きになったらそれを恋だと思え。
 そっからが恋のカウントの始まりだ。
 …なんて、恋をするのはもうちょっとあとにして欲しいけどな。。
 この前も言ったけど、父さんまだおまえたちと一緒に居たいから、、
 あんまり早く大人に成らないでくれ。」

デイジー
「 あたしはもう “ 大人 ” よ。」

アル
「 そうでありましたな。」

デイジー
「 父さん…あったかい。」

グゥゥゥゥゥ

突然アルのお腹が鳴った。
ゆっくりとアルを見上げるデイジー

アル
「 ……そんな目で見るな。。。」

デイジー
「 ・・・台無し…!」

アル
「 しょうがないだろう!父さん今日は著しくお腹が減ってるんだから!」

デイジー
「 何でいつも台無しにするの?
 お腹が減っても体重は減らないわね。むしろ増えてるし。」

アル
「 うるせー、減らず口叩いてんじゃねー!
 さ、帰るぞ、父さんが購入したおまえの家に。」


デイジー&アル
「 ただいまー!」

アルが購入した家にデイジーとアルの帰宅の挨拶が響き、
ダイニング・キッチンへと現れた二人。

セシリー
「 おかえりなさい。デイジー、心配してたよ。」

デイジー
「 ごめんなさい。。」

セシリーとデイジーのそのやり取りを微笑んで見ているアル

エミリー
「 おなかへった〜。」

力無いエミリーの声。

アル
「 ん?食べてないのか?先に食べてろって言ったろ。」

セシリー
「 みんなで食べないと。OKITENOTEにも書いてあるデスから。
 それに、みんなが喜ぶ顔を見たいから、、」

アル
「 そうか。よしデイジー手を洗って食事にするぞー!」

デイジー
「 うん!」


ウェイバー一家
「 いただきまーす!」

アル
「 パクっとな、もぐもぐ、ごっくん。YUMMY!おいしいー!」

デイジー
「 おいしい。」

エミリー
「 おいしー!」

セシリー
「 お気に召して頂けて光栄です。」

それぞれ食が進むウェイバー一家

アル
「 はぁ〜あ、エミリーのりこんに、デイジーの失恋。
 失恋レストランだなぁ、我がウェイバー家(ウチ)はぁ。
 セシリー、おまえはうまくやれよ。」

セシリー
「 え?」

アル
「 いや!恋をするのはまだ先にしろ。」

デイジー
「 どっちよ!」

アル
「 後に言った方だよ!」

デイジーのツッコミにそう答えデイジーを見つめるアル

アル
「 ( デイジー、おまえが、
 父さんに探してもらいたくて食事の前に出ていった事も、
 父さんに慰めて貰いたかった事も、
 あの川辺はおまえが‘ この街 ’で一番好きな場所って事も、
 父さんと口喧嘩する事がおまえの、
 父さんとのコミュニケーション手段って事も、
 父さんの灰色の脳細胞は全てマルっとお見通しだぞ。) 」

デイジー
「 何見てんのよ?」

アル
「 我が娘を見とりますが、何か?」

デイジー
「 食事中にやめて。気持ち悪い。食事が不味くなる。」

アル
「 何だ!その言いぐさ!父さんにむかってぇ!」

エミリー
「 やめなさい!」

アル
「 はい! 
 みろーエミリーに怒られちゃったじゃないか!
 デイジーおまえの所為だぞ!」

セシリー
「 やめなさい、父さん!」

アル
「 はい、すいません!
 今度はセシリーに怒られちゃったじゃないかー!」

デイジー
「 自業自得よ。ベロベロヴァ〜。」

アル
「 父さんに向ってベロベロヴァ〜をするなー!」

ウェイバー三姉妹
「 いい加減にしなさい!」

アル
「 何だよ三人して父さんの事を!誰か俺にやさしくしてくれー!うぅぅ、、、」

ウェイバー三姉妹
「 これでいいのだ!」

アル
「 これでいいのだの反対なのだ!」


第1シリーズ おわり


エヴァ・ヤマデラによる第2シリーズ告知ナレーション :

「 刻(とき)を越えられぬ者達は、

 傷を負い絆と成す事しか出来ぬのか。

 第2シリーズへ、翔べ!アル。

 第2シリーズも、サービスサービスーぅっ!」


□ エンド・ロール □

STARRING

アル・ウェイバー( バズ・マイヤー ) : 富田耕生

セシリー・ウェイバー( エレナ・スコットフィールド ) : 坂本真綾

デイジー・ウェイバー( マイア・トンプソン ) : 大谷育江

エミリー・ウェイバー( ウェンディー・スウィックス ) : 矢島晶子

GUEST

シーン・アズカ( ケイン・ズムーラ ) : 鈴村健一

告知ナレーション

エヴァ・ヤマデラ( コニー・ミッシィー ) : 三石琴乃












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